
経験を積めば出世や海外勤務のチャンスもある
プラントの施工管理は、こまめに作業の進捗状況を把握したり、現場の作業員に的確な指示を出したりと大きな責任が伴います。特に、大型の設備の施工を滞りなく行うには、高度な施工管理の知識や経験が求められるため、実務経験が豊富な人や、電機や機械、建築などの資格や免許の保有者が必要とされています。一般的に、プラントの施工管理の担当者として長くキャリアを積んだ人は、現場で重要なポストに就くことができ、役職によっては多額の手当が支給されることがあります。また、海外に工場があるメーカーの中には、一定の施工管理の経験があるエンジニアを海外駐在員として派遣しているところも少なくありません。そのため、将来的に出世や海外での活躍をしたい人は、求職者用のパンフレットや公式サイト、求人情報などをもとに、現場で求められている人材についてよく調べておきましょう。
エンジニアの候補として就職をする場合は教育に注目
プラントの施工管理の仕事に興味はあるものの、工場内での実務経験が無い人は、エンジニアの候補を募集しているメーカーを就職先に選ぶのがおすすめです。若手のエンジニアを積極採用しているメーカーの中には、個々の新入社員の年齢や経験、適性に応じて研修を行ったり、配属先で先輩社員を教育係に任命したりする動きが見られます。また、エンジニアのスキルアップのため、外部で行われている研修会や勉強会への参加を認めているところや、ライセンスの取得に掛かる費用を援助しているところもあります。その他、在学中にインターンシップや職場実習などの機会に評判が良いメーカーのエンジニアの働きぶりを観察しておくのも有効です。
プラントの施工管理は、製品の生産に必要な設備を新しく施工するうえで重要な作業となっており、各メーカーでは熟練の技術者の活躍が期待されています。