
毎日が同じ繰り返しのイメージがある工場勤務
工場で働いたことのない人は、なんとなく「モノがレーンに乗って流れてきて、それを加工する仕事」くらいのイメージを持っているかもしれません。確かに工場ではモノを作って送り出す業務が行われているので、間違いではないのですが、工場によっては単純労働ではない場合も多いのです。それは「多能工」というシステムがあるからです。
トヨタで始まった多能工
そもそも、工場で人が休んでしまったり、急にある工程だけが忙しくなったりすると、その部分を担当する人だけに負担がいくという問題がありました。そこで、他の工程を担っている人にもその作業を覚えてもらい、いろいろな経験を積む中で、作業のかたよりをなくそうと考えたのが「多能工」の始まりです。大きな工場になると、工程が複雑に分かれているので、それぞれの場所で仕事を覚えるだけでもかなりスキルを身につけることができます。一人の人が同じ場所で、ずっと同じ作業を繰り返しているというイメージは、必ずしもすべての工場に共通ではないのです。
工場でいろいろな作業に携わるメリットとは
いろいろな作業に携わるメリットとして、まず「隣の部署の仕事内容を知ることで、全体への理解度が深まる」ことがあります。一つの部品を見ているだけではなく、他の工程も知ることで視野が広がる効果です。また、多部署との交流ができるので、工場内で知り合いができ、仕事に行くのが楽しくなるというメリットもあります。最近では外国人労働者も増えているので、海外の人と知り合いになるチャンスもできるでしょう。また、理解度が高まれば正社員登用にも近づきます。最初の仕事を入り口に、どんどん視野を広げ、キャリアアップできる職場もあるので、希望があれば探してみるのも良いでしょう。
日総工産は、製造分野の大手の人材派遣や請負、人材紹介といったサービスをメインに扱う会社として全国的に知られています。